自己啓発セミナーとは

自己啓発セミナー(じこけいはつ - /Large Group Awareness Training (LGAT))とは、「本当の自分を見つけ」「可能性を開く」「自己の殻を打ち破る」「心の癒し」「トラウマの解消」と称する講座である。狭義には、アメリカで設立された"est"や"Lifespring"の流れを汲んだセミナーのことを指す。一部では『自己開発』と称する場合もある。

自己啓発セミナーが問題視される

では何ゆえに自己啓発セミナーが問題視されるようになったのかを、勉強不足の頭を振り絞って いろいろと調べてみました。そもそも自己啓発セミナーと言うことを商業化し始めたのは、米国のボブ・ホワイトという人が、1970年代にライフダイナミックス(現アーク・インターナショナル)という会社で始めたのが商業化の最初だといわれています。日本への上陸は1980年代頃で、「人生で成功する」あるいは「今の自分をより良く変える」ことを目的とした数日間に及ぶセミナーでした。それが商業ペースとして採算が見込まれるようになり、次々と同じようなセミナーが開業され、1990年代にピークを迎えることになるのです。これらのセミナーのプログラムはね大体3段階に分かれているようで、1段階目は3〜4日間の通いのコースがあって、これを卒業すると直ぐに2段階目の勧誘がなされるようです。2段階目は4〜5日間の宿泊コースが殆どで、強烈な心理的な実習が行われると言われています。これを卒業すると3段階目に勧誘されるようになっているようです。しかし殆どの自己啓発セミナーはそこで反社会的な教えをしたり、宗教的な洗脳をしているようではないと言われています。大半の内容は成功哲学や人生訓的なもののようで、そこに心理療法のテクニックを取り入れながらドラマチックに提供していると言われています。それではどんなところが問題なのかを探してみました。

自己啓発セミナー 勧誘活動

すなわち問題はそのセミナーの内容でなく、受講生自身に「勧誘活動」を行わせることになる3段階目のシステムにあると言われています。セミナー会社の多くは広告や宣伝で受講生を集めていたのではなく、クチコミや勧誘によって新規受講生を獲得していたと言われています。この3段階目の受講期間は3ヶ月〜4ヶ月間におよび、頻繁にミーティングや勧誘研修を繰り返しながら進めるようです。この段階で無理な勧誘をしたり、時には健康食品や健康器具の訪問販売実習をさせ、受講生達は多くの友人や家族・親類の信頼を失ったり、セミナー会社の社員や講師、アシスタントから、ノイローゼになるまで電話攻撃を受け、精神に異常をきたしたり中には自殺する受講生もいるといわれています。そのほか3段階目を終了した受講生のみが参加できるセミナーやアシスタント対象のセミナーもあると言われています。

自己啓発セミナーの現状

1990年代のブームが過ぎて社会的な批判が強まったことと、バブルの崩壊により雨後の筍のごとくに出現したセミナー会社も大分淘汰され、また生き残ったセミナー会社も問題の多かった3段階目の勧誘活動を行わないところも増えてきたようです。中には「就職セミナー」や「社員研修」、「カウンセラー養成講座」のような形に変えて今の時代にマッチングした内容に変遷をして生き残った会社もあるようです。いずれにしても他の業種と同じくいかにも日本人的発想の儲けられればよいという思想の産物だと言えるのではありませんか。現在もまた違った業界で同じように被害者が発生する土壌はこの国には十分あると言えます。